運河の音楽感想22

現役の製材工場の中でおこなわれた、「製材工場を聴く」の制作者中嶋さんの感想です。



「運河の音楽」の感想として

 「中嶋のんと」して約1年ぶりのアートワークでした。六甲山牧場や湊川隧道でイベントをしてから3年かけて神戸港。そして1年後に兵庫運河へとたどり着きました。「運河」という空間がすべてを受け入れてくれた感じがします。個人的感想を言えば、楽しいイベントで満足いくものでした。よくもまぁ三ヶ月という短期間でここまでというイベントを開けたもんだと感心しております。そういえば、自分が4年前の隧道のイベントをしたときもこんな感じだったような気がします。学生のパワーというものが短期間という逆境を乗り越えていく。そんな感じがします。
 こういうイベントでいつも絶えず思うのは「マン(人)パワー」の重要性。最終的に人が多ければ多いほど、なんでもできる。例えば、準備や撤収の時とかチラシを巻くとか、単純作業の数が何百とあるときとか様々。あとはコントロールできる人がいれば、さらに効率的にできることでしょう。今回なかなか上手くかみ合っていない点は様々なトコロが見受けられたようにも思えるが、学生というパワーで押し切っているような感じがする。
 連絡をいただいたのはイベントの2ヶ月前。インスタレーション部門として声がかかり、実際にスタッフと会った印象はしっかり取りまとめる人がいないというのが初めの印象。それでも時間がないながら一人一人が自分のできることを一生懸命やっている。これが重要なことで、スタッフ全員が一生懸命できることというのはそうないと感じます。
 ただし、気がかりだったことが一つ。「確認」をしっかりしていない点について、少し気にはなりました。こういうイベントの際、一つの間違いが全てを台無しにしてしまうことも有り得るのです。僕的には一番してほしくないことですが、パンフレットの出演者の欄に名前が無かったという点。忙しかったとはいえ印刷に出す前に関係者に見せて頂きたかった。というのが正直なところです。挟み込みという手法で間に合わせましたが、その作業はスタッフみんなが作業してたことには、やはり「マンパワー」というのは重要だなと思いました。
 やっておけば良かったというのはたくさんあります。例えば、作品の箇所に作品紹介の看板のようなものを立てたりとか順路を示す看板を立てるとか、スタッフの配置を徹底するとか。そう言うことによって寄り良いイベントになったことだと思います。ただ、こういう「たら」「れば」「ときに」は過去のものです。「次何ができる?」ということが大切で、もっと楽しいことが次に待っていると思えたら、それはすごく良いイベントであると感じます。そういう次々とおこるイベントがまちづくりに発展するものであると思います。
 最後にゲストアーティスト野村幸弘さん、神大の学生スタッフの皆様、関係者各位、お疲れさまでした。楽しくイベントに集中できました。感謝の気持ちでいっぱいです。
 さて、次はどんなことしましょうか?