朝日新聞の記事

朝日新聞兵庫版の朝刊に載りました:
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001110060001



運河にこだま 音遊び/9日兵庫区で音楽祭
2011年10月06日朝刊

神戸市兵庫区の兵庫運河をステージにしたユニークな音楽祭「運河のほとりでおおだまこだま」が9日午後2時から開かれる。知的障害のある子どもたちと音楽家の即興音楽バンド「音遊びの会」のメンバーや、地元の人々らが出演。秋空の下の倉庫街に、多彩な音のこだまが響き渡る。
 「音遊びの会」は音楽療法を研究していた神戸大大学院生らが、障害者の家族の会や音楽家に呼び掛けて2005年に結成。隔週のワークショップを続けながら、ノイズ音楽の大友良英さんら多彩なミュージシャンと神戸、大阪、東京などでライブ活動を展開してきた。活動を追った映画「音の城 音の海」も昨年公開され話題になった。
 総勢40人以上の大型バンドは、ダイナミックな即興演奏が持ち味。屋外や洋館や旧神戸生糸検査所などを会場に、周囲の環境を生かしてパワフルな演奏を聴かせる。
 兵庫運河でも一昨年春にもイベントを開催。地域と連携した多彩なパフォーマンスが好評を集め、今回の音楽祭につながった。
 今回の会場は市立浜山小(兵庫区材木町)の裏手。運河や周囲の倉庫街を自在に使って演奏する。音遊びの会のほか、地元からも高齢者施設のハンドベルグループなどが出演。空きビンを吹いて演奏する「アキビンオーケストラ」や「歌う紙芝居」など、遊び心たっぷりの演目が並ぶ。
 固定した客席は設けず、自由に移動しながら演奏を楽しむ。「倉庫街は音の反響が複雑で、少し歩くだけで音色が変わる。この空間ならではのサウンドを楽しんでほしい」と代表の沼田里衣(り・い)さん(33)は話す。
 入場無料。雨天の場合は運河沿いのキャナルレガッタ神戸艇庫(兵庫区浜中町1丁目)が会場。また、ボートで運河の中から演奏を楽しむ試乗会も実施。希望者は名前、人数、年齢、住所、電話番号を明記しメール(canal.regatta@gmail.com)に申し込む。音楽祭の問い合わせは事務局(090・3941・7648)。(深津純子)