和田神社でホラ貝吹きに会う

今日は、三宅さんと和田神社にホラ貝を吹く人に会いに出かけました。


ここのコミュニティの人たちは、「運河」といえば、「ホラ貝」のイメージだと口をそろえて言うのです。
それは、土日になると、運河にホラ貝を練習する人が来るからだそうです。


それで、神社の宮司さんに取り持ってもらい、念願かなってホラ貝の人に会うことができました。
ホラ貝は、主にお払いの儀式として使われるそうです。
5音鳴らすことができ、それぞれの音には意味があります。
修験道の方で、腕もかなり高く、教えたりもしているそうです。
鹿寄せの時など、何度もNHKに映ったこともあるということでした。
本当にいろいろな場所・場面で吹いているようで、「宗派を超えて・・・」ということで、
教会で吹いたこともあるそうです。


普段はブリキ屋さんで、冬になれば、スキーを教えに山に入るそうです。
その人がなぜ修験道に入ったかといえば・・・、
やはりそれは震災体験がきっかけということでした。
生々しいお話も出てきました。
13万のホラ貝を買い、3年修行して、得度をするに至ったのは、
そうせねばならないどうしようもない思いがあったのでしょうね。


3月21日は予定が合うか分からないということでしたが、
合えば、運河の音楽の幕開けにふさわしいパフォーマンスを披露してくれることと思います。
ちょこっと吹いてくれた音は、かなり大きな音で、なかなかいい音でした。
楽しみです。

(記録:沼田里衣)



「兵庫運河のほら貝の人」とは・・・

なんと、修験本金峯山宗 総本山金峯山寺 一級法螺師宮原正貫さんという、在家ながら得度されているという方でした。本職はブリキ店を営み、冬はスキーインストラクターとしても活躍中。ほら貝をはじめたきっかけは、震災の時に友人の子どもが建物の下敷きになり助けることが出来なかったという経験があり後に祈祷のため吉野へ参った折、上手な法螺貝と説法に感銘を受け自分自身も心を尽くして祈ろうと思った、という経緯があるそうです。13万円の法螺貝をその場で買って、それから3年間修行をし、今では東大寺須磨寺伏見稲荷、など数々の祈祷や供養に法螺貝で先導しているそうです。1月17日には、震災供養の行進で吹くので、よかったらどうぞ、とのこと。


法螺貝は、場を清める音声(おんじょう)として、死者の供養として(このときはほら貝を下へ向ける)など、いろいろな場面によって役割や曲が違うそうです。護摩祈祷などでは先導をつとめ、5音のうち低音から場を清める(清めの砂と同じ)→自身の身を清める→音を吹きあげ、厄を祓い安全を祈願する・・・につれて高音になっていくとのこと。音には真言と同じ意味がある。吹く際には、これから吹く音や儀式の説明などの文言も唱えます。実際に吹いてもらったら、かなり大きく響き渡る音でした!錫杖や頭につけるもの、数珠なども見せて頂き、宗教的背景などを詳しく語って下さいました。


運河で吹いていると、カラスが来てこちらへ向けて枝を落っことすので負けじと目いっぱい吹く、とか、去年は教会(!)で吹いた、など面白いエピソードも。


3月21日は、淡路で大護摩焚きの儀式と重なるかも知れず、改めて日程確認の連絡をすることになりました。この音で「場を開く」ことが出来たらいいなあ〜と思いました。

(記録:三宅博子)